新築の外構って、後からやっても大丈夫と聞く。
家づくりの最中は色々決め事が多くて、外構は家に住み始めてから、後からやりたいなぁ。
そんな風に思いませんか?
わが家もそうでした。
家づくりの決め事は嫁である私がほぼ全て決めて、選択と決定の連続の毎日に疲れ果てていました。
そんな時に夫から「外構は家を建ててくれる工務店とは別の業者で、後からやろう」と提案されました。
ただでさえ家の決め事で疲れてる時に外構計画まで頭が回らない!
それに、家づくりで色々予算がオーバーして、外構までお金が回らないかも。
だったら外構工事は住みながらゆっくりぼちぼちやっていけたら‥と思い、後回しにしたのですがそれが間違いでした。
外構は後からやる方が良いと聞きますが、わが家は大失敗したのです。
この記事では、外構を家の引き渡し後にやって大失敗したわが家の例と、失敗した原因についてご紹介したいと思います。
とはいえ、外構を後からやることでメリットも沢山あります。
これから家を建てられる方はわが家のような失敗をしないよう、最後まで読んでみてください。
家の外構後からやって大失敗した4選
外構を後からやったと言いましたが、実は最低限の外構は引き渡し前に工務店がやってくれました。
- 家づくり中にやった外構…ようへき・駐車場のコンクリート・インターフォン・ウッドデッキ
- 引き渡し後にやった外構…フェンス・芝生・ポスト(←まだやってない)
なので、完全に外構を後からやった訳ではないのですが、中途半端に後からやったことで余計な無駄が増えたと言いますか、失敗の要因になったと思います。
具体的に失敗したことは以下の4つです。
- 二度手間で無駄な費用がかかったフェンス
- 入居直後ポストがなくて困る
- 配管が邪魔して門柱が作れない
- 後から外構だと住宅ローンに含めないのでお金が足りない
失敗した内容をそれぞれ詳しくご説明します。
二度手間で費用がかかったフェンス
外構を後からやって失敗したこと1つ目は、フェンスです。
二度手間で無駄に費用がかかったというのはどういうことかと言いますと…。
家の工事中に、フェンスを立てる土台のブロックを設置しておいてもらったら、後にフェンス工事をする時に余計な費用はかからなかったかもしれないのです。
ちょっと専門的な話にはなるのですが、わが家は家を建てる前に、「ようへき」という工事をしないといけない土地でした。
道路と高低差のある土地の場合、以下の写真のような壁を作らないといけないんですね。
そして、このようへきの上にフェンスを立てているのですが、ようへき工事は家を建てる前にやって、フェンス工事は家の引き渡し後にやりました。
家が建ち、建築関係の友人が遊びに来た時、フェンスのないようへきを見てこんなふうに言うのです。
ようへき工事をしたなら、その時に壁の上にフェンス用のブロックを乗せてもらった方が、二度手間にならず安く済んだかも。
フェンス用の土台のブロックとはこういうものです↓
え‥そうだったんやぁ。
と思いながらその後、フェンスの見積もりを2社取ってみたところ、なんと1番高額な会社の見積もりは、フェンス+ブロックで110万円!
フェンスをつける面積が多いというのもあったけど、想定以上に高い。
そして驚いたのが内訳です。
ブロック工事60万円、フェンスが50万円で、肝心のフェンスよりブロックを積む工事の方が高かったのです。
ブロック自体も安い訳ではないけれど、ブロックを積むのは左官屋、フェンスを付けるのはサッシ屋と違う職人が作業するので、その分工事費がかかります。
ようへき工事をしている時にブロックを設置してもらってたら、フェンスの工事費は安くついただろうなと。
今から過去に戻って見積もりは取れないので、憶測になりますが‥。
見積もりを取った外構業者にも、ようへき工事の時にフェンス用のブロックだけ先に設置できるのか聞いてみたら、「フェンスによって合う合わないあると思いますが…できたでしょうね」と言われました。
後からフェンスを付ける場合でも、事前にこういうフェンスにすると形だけ決めていたら、ようへき工事の時にブロックを置いておいてもらえたと思います。
入居直後ポストがなくて困る
外構を後からやって失敗したこと2つ目はポストです。
「外構は後から別の業者でやる」と工務店に伝えていたので、外構の打ち合わせは1回もしませんでした。
すると、ポストをどこに付けるかさえ話し合わないまま家ができてしまったのです。
入居して初めて、ポストがないことに気づきました。
工務店にポストはどこに付ければ良いか聞くと、「玄関の外壁にポストつけられるかなと思ってました」と言うのです。
思ってましたって…!
私は地面に固定するタイプのポストにしたかったけど、地面はコンクリート工事をしてるからコンクリートを削らないと固定できない。
数日間は衣装ケースをポスト代わりに置いてやり過ごしました。
配管が邪魔して門柱が作れない
外構を後からやって失敗したこと3つ目は、門柱が作れないことです。
現在置き型ポストを置いてるわが家。
ですが、風が強い日は倒れるので、地面に固定する門柱タイプのポストにしたい。
インターフォンも防犯面を考えると外壁に直付けよりも、家から少し離して欲しかった。
そんな訳で、外構リフォームをしてポストとインターフォンを門柱タイプのものにしよう、と思いました。
ここでまた、外構見積もりを2社で取ってみたのですが、現地調査の際に「門柱を設置したい場所に配管が通ってます。ポストを地面に固定はできても、インターフォンの移設は配管があるので出来ないかも」と言われました。
配管があることで、門柱を作るのは難しくなりました。
ポストを地面に固定したい場合は、コンクリートを割って固定することは可能ですが、ただ、新しくなった部分だけコンクリートの色が変わってしまうんです。
せっかくリフォームしても、やり直した部分が色が違うから目立ってしまう可能性があるのでやめました。
植栽が飾られた、門柱のある外構に憧れて、たくさん画像をストックしていたのに。
ローンできないのでお金が足りない
外構を後からやって失敗したこと4つ目は、お金が足りなくなり、やりたいことが出来なくなったです。
というのも、外構を家づくり中にやるなら住宅ローンに含めることができるけど、後からだと住宅ローンには含めることができません。
外構は全てやると平均100〜250万円くらいかかるので、これをキャッシュで払わないといけなくなるのです。
家を建てるんだから、それくらいの現金は残すのは当然だろう。
と思われるかもしれませんが、家が建った後もなんやかんやと穴の空いたバケツのようにお金が出ていきます。
家具家電を新しくしたり、小物や収納のための細々した物、タオルやシーツといったファブリック、火災保険やらなんたら税やら、細々したお金が延々と出ていきます。
わが家の場合、入居してから1年くらいは毎月、家のもの購入費として2〜3万円の出費がありました。
今までなら100均で良いやと思っていた小物を、新築の家だからと全てこだわって買ってしまうんですよね。
家づくりで散々お金を使って、さあ外構やろうとなった時「現金で200万円支払って」と言われたら、結構キツイんですよね。
そんなわけで、外構に使えるお金のゆとりがなくなってしまい、わが家は納得する外構ができなくなってしまいました。
その他外構を後からやるデメリット
他にも、外構を後からやるデメリットは色々とあります。
よくある事例を紹介しますね。
泥で玄関やポーチが汚れる
アプローチや駐車場の工事をする前に入居する、という方は少なくないと思いますが、雨の日、後悔することになるかもしれません。
アプローチや駐車場の工事をしてないと、土のままなので、雨の日泥だらけになってしまうんです。
アプローチを歩いた靴で家に入ると、ポーチや玄関のタイルがどろどろに。
もちろん、車やタイヤもどろどろになってしまいます。
新居の玄関が泥まみれになるのは、精神的にかなりショックだと思うので、別の入り口から入るなど何か対策を考えておかないといけません。
人が敷地内にいるので落ち着かない
入居後に外構工事が始まると、常に人が家の敷地内にいて、落ち着かないんです。
作業の音も気になるし、外に人がいるのでカーテンを開けられない。
わが家は入居後フェンスを付けましたが、フェンス工事だけだと1週間もしないうちに終わりましたが、他の外構もやるとなると、期間がもっと長くなります。
暑い中(寒い中)ご苦労様ですと飲み物をいつ出そうかとか、色々ヤキモキしました。
駐車場停められない問題
駐車場が広い場合は良いのですが、作業する方の車をどこかに止めないといけないので、自分の車の出入りがしづらくなります。
たまに気を遣って敷地に車を停めず、路駐する方もいたりして、それはそれでご近所迷惑になるんですよね。
外構を後からやったことで、フェンス工事が二度手間になり高くついたり(憶測ですが)、門柱や植栽などやりたかったことができなくなったりとわが家は大失敗しました。
しかし、外構を後からやることは悪いことばかりではありません。
家の外構を後からやるメリットについて
散々失敗した話を書きましたが、後から外構をすることにはもちろんメリットも多々あります。
じっくり考えられる
家づくり中は、家の間取りや設備、壁紙や収納計画やカーテンやらetc…と家の中の決め事だけでもカオスなのに、「外構のデザインどうしますか?」なんて言われたら、外のことまで考える余裕はないですよね。
余裕のない中適当に決めて後悔するよりも、家が建ってひと段落してから始める方が、じっくりゆっくり考えることができます。
短期間で必死に決めるより、ゆとりを持って考える方が失敗しづらいのは想像つきますよね。
ただ、わが家のようにお金がなくなってやりたいことができなくなると意味がないので、外構のための資金は確保しておきましょう。
使い勝手の失敗は少なそう
家って住んでみて初めてわかることが多々あります。
風通しのためにつけた窓が西陽が強すぎて使えなかったり、犬スペースとして作った場所に犬が懐いてくれなかったり…。
外構も同じように、家づくり段階の時間のない中想像でアレコレ決めてしまうと、思ったより使い勝手が悪くて失敗することがあると思います。
その点、住み始めてから外構をするとイメージが湧きやすいので、使い勝手の失敗はしにくいというメリットがあります。
わが家はフェンス工事を後からしましたが、どれくらいの高さなら目隠しとしてちょうど良いか、夫にフェンスを設置する場所に立ってもらい、メジャーで高さを測り、私が家の中から見て確認しました。
もし住む前にフェンスを決めていたら、どれくらいの高さが良いのか分からなかったと思います。
家の施工業者と別の業者に頼める
家の施工業者と別の業者に頼むメリットは、以下の通り。
- 好きな業者が選べる
- 価格が抑えられる
- 色んな業者から比較できる
- 外構専門の業者なら施工例も多く提案力も高い
わが家の場合、家を建ててくれた工務店の担当者が提案力が乏しいタイプでした。
家の中のことは頑張って私が決めたんですが、外構となると難しいのでプロに提案して欲しい。
だから、外構専門の業者に依頼したかったのです。
ですが、いざ外構をやろうとなった時にどの業者に頼めば良いか分からず、自力で探すのは少々苦戦しました。
そこで活用したのが、外構の相見積もりを一括で取れるサービスです。
フェンス工事をした時と、玄関ポーチとポストをやり直したくて、2回このサービスを利用しました。
相見積もりを取ったことで、フェンスはかなり安く付けることが出来ました。
高い業者の見積もりは110万円でしたが、安い業者は72万円まで下げてくれたのです。
40万の差は大きい!
このように、引き渡し後に外構をすると色んな業者で比較できるので、大体これくらいの金額、という価格の相場が分かり、値引き交渉もしやすくなります。
私が利用したのはタウンライフエクステリアというサービスです。【PR】タウンライフ
家づくり段階だと、家の見積もりの中にザックリと「外構費」と入ってるので、この金額、正当な金額なの…?
とほんのり不安も感じながら、とはいえ全部大きな額で金銭感覚も狂っているので、「まぁええか」となってしまうんですよね。
タウンライフエクステリアを利用して、どのような流れで見積もりがもらえるのか詳しくレビューています↓
外構を後からで失敗した原因は何か?
家の外構を後からすることは、本来メリットがあるはずなのですが、わが家は失敗してしまいました。
失敗した原因をじっくり考えてみると、工務店との「外構についての打ち合わせ不足」。
これに尽きると思いました!
わが家の場合、外構は後からすると言ったのに、駐車場やインターフォンなどは工務店がやってくれたので、ちょっと変わってるのかもしれませんが。
庭にも「サービスです」ってサプライズで砂利を敷いてくれたり…。(これは完成見学会をするので見栄えのためもあったと思うけど)
この工務店の優しさ、気配り…。
サプライズよりも、1回でも良いから外構の打ち合わせをしたかった。
「外構は後から、別の業者でお願いします」と言ってしまったから、外構の打ち合わせがないことにも何も感じていませんでした。
ですが、打ち合わせがなかったことで、工務店の優しさや気配りは裏目に出てしまい、わが家は大失敗をしてしまったのです。
駐車場にコンクリートを敷いてくれたことで、土でドロドロにならず車を停められました。
しかし、そのコンクリートのお陰でポストが固定できない。
インターフォンは外壁に設置してくれました。
しかし、そのお陰で門柱にできない。
そして玄関やポーチが狭くて、外壁に表札も付けられない。
コンクリートのお陰で植栽ができない。
憧れのシンボルツリーは…。
ポストをなんとかしたいと思いながら、今も迷走中です。
無念。
外構工事を後からやって失敗した話まとめ
外構を後からやることでメリットは多々あります。
しかし、外構は後からするからと家を建ててる段階で何も決めてないと、わが家のように取り返しのつかない失敗をするかもしれません。
外構を後からする場合も、どういう風にしたいか?
(フェンスはどんな感じで、ポストは門柱タイプか、宅配ボックスは置くか、どこに植栽したいか?など)
イメージをある程度決めて、家づくりの段階で打ち合わせをしておくことが大事だと、家づくりをしていたころの自分に言ってやりたいです。
打ち合わせしておくことで、門柱をここに置くならその下は配管は通らないようにするとか、この工事はコレと一緒にやる方が手間を省けるなど、二度手間やトラブルを防げると思います。
まだどこの業者に外構をお願いするか決めてない場合は、一括見積もりサービスを利用してみると良いですよ。
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